HOME子供が歯医者を嫌がる時はどうすれば良い?
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歯医者を苦手にしている子供は少なくありません。
嫌がって泣いてしまうと連れていくのは大変ですし、歯医者に着いてからも苦労することになるでしょう。
そこで今回は、子供が歯医者を嫌がる場合におすすめの対処法を紹介します。
なぜ歯医者に行く必要があるのかを理解させる
歯医者を嫌がる子供は、その役割を理解しておらず怖い場所としか思っていない可能性があります。
嫌がる素振りを見せたら、歯医者に行かなければならない理由を説明し、虫歯がひどくなるとご飯やお菓子を食べられなくなることを教えましょう。
その事態を避けるために行くと分かれば、嫌がる気持ちが薄らぐことを期待できます。
ただし、幼い子供の場合は理解できない場合もありますし、理解できても恐怖のほうが勝ってしまう場合もあります。
それでも、怖い場所ではないことや自分のために行くことを、繰り返し伝えることが大切です。
そうすることが歯医者に対する苦手意識の増長を防ぐことになります。
子供の生活リズムに沿って通院時間を判断する
子供は感受性が豊かであり、少しのきっかけで機嫌がよく変わります。
機嫌が悪い状態だと、何をさせるにしてもスムーズにはいきません。
歯医者に連れていこうとしても、機嫌が良いときより激しい抵抗にあうことが予想されます。
そこで重要になるのは生活リズムを考慮することです。
眠気や空腹を感じる状態だと、子供の機嫌は悪化しやすくなります。
昼寝や食事の時間が近づく前に連れていくなど、子供の生活リズムを念頭において予約を入れることが大切です。
そのうえで、いつもの散歩のように落ち着いて通院するために、余裕を持って出かけましょう。
治療後は毎回子供を褒めてあげる
痛みに慣れてない子供にとって、歯の治療はつらいものです。
簡単な治療であっても、大人の想像以上に子供は大変な思いをしています。
親はそれを理解して、治療後は褒めてあげることが重要です。
子供は褒められることが大好きですし、特に親に頑張りを認められると嬉しくなります。
オーバーになっても構わないので、子供が誇らしく感じるようにしっかり称えてあげてください。
毎回褒められることで自信が持てるようになり、次回通院するときの大きな励みにもなります。
治療を受けさせ終わった安堵によって、褒めることを忘れてしまわないように気を付けましょう。
子供が歯医者を嫌がる場合の対処法
子供が歯医者を嫌がるときは、なぜ行く必要があるのかを説明しましょう。
また、生活リズムを考慮して機嫌が良いときに連れていくことも大切です。
治療後に褒めてあげると次回通院するときの励みになります。
これらを意識すると、子供を歯医者にスムーズに連れていきやすくなるでしょう。< 2018/02/24 >
人間の歯の数は乳歯なら20本、永久歯なら32本と決まっています。しかし、まれにそれよりも多く歯が生えてくることがあります。それが「過剰歯」です。過剰歯はただ単に歯の数が多いだけではありません。特に子どもの場合、乳歯だからそのうち抜けると放置していると、大きなトラブルになってしまうことがあります。
歯が多い「過剰歯」は珍しくない?
矯正歯科学会の報告によれば、過剰歯になるのは全体の5.1%。多くはありませんが、数としては20人に1人と、決して珍しいものではありません。過剰歯が発生する理由はまだ分かっていませんが、男性よりも女性のほうがなりやすいという特徴があります。また、サイズも正常な歯とほとんど変わらないものからごく小さなものまで様々な種類があり、上の前歯の間に生えてくることが多いようです。
過剰歯の問題は?
過剰歯による問題は、前歯の数が多いことや、歯と歯の隙間が大きくなってしまうといった、見た目が悪くなるというだけではありません。
特に子どもの場合、乳歯が抜けて永久歯が生え、その歯で一生暮らしていくことになりますが、過剰歯があることで本来生えてくるはずの永久歯のためのスペースを過剰歯が塞いでしまい、永久歯が生えてこないというケースがあります。
そうなると永久歯は顎の骨の中で止まってしまい、出てくることができなくなってしまいます。
また過剰歯の位置によっては、隣に生えている歯の神経とぶつかって痛みが起きる、隣の永久歯が不安定になるといったこともあり、最悪の場合には神経が死んでしまうため、まったく問題のない永久歯を抜歯しなければならなくなるということになります。そのほか口腔内に細菌感染が広がることもあるため、過剰歯は決して軽視できないものということがわかります。
歯が多いと思ったら抜歯が良い
もし過剰歯を見つけたときには、すぐに抜歯することが必要です。
特に過剰歯は子どもの頃に見つかることが多く、早めに抜歯しておけば永久歯の出口を塞ぐこともなく、極端に歯並びに影響することもありません。
もちろん、大人になってからも過剰歯を抜歯することはできますが、骨が成長して固くなっているため、子どもの頃よりも痛みや手術時間が長くなる傾向にあります。
また、すでに永久歯が生えそろっているため、場所によっては矯正治療が必要になることもあります。
数が多いだけと決して軽視することができない過剰歯。もし乳歯が抜けているのに永久歯が生えてこない、歯並びが極端におかしいといった場合には、一度専門医で検査することをおすすめします。< 2018/01/31 >
1月21日(日)は休診させて頂きます。
代診日として1月24日(水)は通常診療致します。 < 2018/01/20 >
歯の健康に関する問題のうち、近頃増えているのが「酸蝕歯(さんしょくし)」と呼ばれるものです。虫歯は知っているが酸蝕歯は知らないという方は少なくありません。
今回は、この酸蝕歯の症状や原因、対策法にいたるまでを紹介していきます。
歯を溶かす、酸蝕歯の症状
一般的に初期の頃は、「歯がしみる」という症状が見られます。以前は大丈夫だったが、最近熱い物や冷たい物を食べると歯がしみるという場合は酸蝕歯の初期症状の可能性があります。
その他にもエナメル質が溶けて象牙質が透けて見えるようになり、歯が黄色っぽくなるという初期症状もあります。
初期から中期へと進行すると神経に刺激が伝わりやすくなるため、知覚過敏の症状が重くなっていきます。その他にもひび割れや凹み、ザラザラ感も出てきます。
歯が溶ける原因とは
酸蝕歯の原因となっているのが、食べ物に含まれている酸です。
酸によるダメージを長期間受け続けることで、少しずつ症状が進行していきます。
一度溶けた歯を元に戻すのは難しいため、酸蝕歯が起こりにくい食べ物を理解していくことが対策の近道となります。
・酸蝕歯が起こりやすい食べ物
酸が多く含まれている食べ物は酸蝕歯が起こりやすくなります。レモンやオレンジ、グレープフルーツなど柑橘類の果物には多くの酸が含まれています。
その果物を原材料に使用した飲料も飲み過ぎると酸蝕歯が起こりやすいです。その他にも炭酸飲料、スポーツ飲料、お酢、ワインなどさまざまです。
歯が溶ける「酸蝕歯」の対策って
酸を多く含む飲料を飲む時はなるべく早めに飲み込みます。私たち人の口から分泌される唾液には酸を中和させる働きがあります。
これを唾液緩衝能(だえきかんしょうのう)と呼んでおり、口の中が酸性にかたむいても唾液に含まれるリン酸塩や重炭酸塩などの成分によって元に戻っていきます。
食べ物を噛まずにすぐに飲み込んでしまうという方は唾液の分泌量が少なくなりやすいです。そのため酸を多く含む食べ物以外はよく噛んでから飲み込んだほうが良いでしょう。
また就寝後は唾液の分泌量が減りやすいため、就寝前の食事はなるべく控えてください。
酸が歯に付着するとエナメル質が柔らかくなるため、食後30分ほど時間を置いてから歯磨きを行います。
毛先の硬い歯ブラシで力を入れ過ぎるとエナメル質が削り取られてしまうことがあります。
毛先の柔らかい歯ブラシを使用し、優しく歯磨きを行って下さい。指2本で歯ブラシを掴むと力が入り難くなります。フッ素には酸を抑え、エナメル質を修復する働きがあります。
そのため日頃の歯磨きにはフッ素配合の歯磨き粉を使用したほうが良いでしょう。
歯科医院ではフッ素塗布も受けられるため、定期的に来院すると言う対策もあります。
長期にわたって酸が歯に付着することで、酸蝕歯という治りにくい症状が生じます。そうなる前に、普段の生活から振り返り、改善していきましょう。ただ、どうしても一人で改善を目指すことが難しい場合は、お近くの歯科医を訪ねてみてはいかがでしょうか。< 2018/01/19 >
子どもの乳歯は永久歯へと生え変わります。生え変わる時にはグラグラと揺れてきますが、大人の永久歯が揺れてきた場合は危険です。最悪のケースでは歯が抜けてしまうことがあるからです。
乳歯と違い、永久歯は一度抜けてしまうともう二度と生えてきません。
この歯が揺れるという症状の原因には主に以下の原因があります。
歯が揺れる原因
・歯周病
1つは歯周病が原因となるケースです。歯周病は細菌が原因となっており、歯肉に炎症が起こるという特徴があります。歯垢や歯石が歯に付着したままだと、細菌が繁殖しやすくなります。歯を支えているのが歯槽骨です。通常であれば歯と歯槽骨はしっかりと繋がっているため、グラグラと揺れることはありません。
しかし歯周病の症状が進行すると、次第に歯周ポケットが出来て歯槽骨が溶けてしまうことがあるのです。土台となっている骨が溶けてしまうため、グラグラと揺れるようになります。そのうち歯が抜けてしまうため注意が必要です。
・咬合性外傷
2つ目は咬合性外傷が原因となるケースです。この症状は歯の噛み合わせの悪さが原因となっています。歯を食いしばったとき、噛み合わせが悪いと力が分散し難くなります。
特定の歯に大きな負担がかかってしまい、歯が揺れてくることがあるのです。
一次性と二次性があり、一次性は歯周病にかかっていない健康な歯で発症する咬合性外傷です。
二次性は歯周病と噛み合わせの悪さが重なって発症した咬合性外傷という違いがあります。
歯周病の治療方法
歯周病には基本治療、外科治療と大まかに分けて2種類の治療方法があります。
基本治療では歯周病の原因となっている細菌が繁殖しないよう、歯石や歯垢を落としています。これをプラークコントロールと呼んでいます。
自宅ケアの他、特殊な器具を使用して歯石や歯垢を落とすスケーリングもおこなわれています。
揺れている歯で噛みしめると負担が大きいため、歯を削って噛み合わせを調整していきます。
揺れが大きい場合は歯科用接着剤で抑えます。
スケーリングでは難しい場合に行われるのが外科治療です。
フラップ手術といい、メスで歯茎を切開し、目で確認しながら歯石を除去していきます。
歯周病が進行している時は骨を再生させる再生療法もおこなわれることがあります。
基本治療、外科治療が上手く行った後はメンテナンスへと進みます。
咬合性外傷の治療方法
歯周病も併発している咬合性外傷の場合はプラークコントロール、噛み合わせの調整など歯周病治療が必要です。
歯ぎしりが見られる方にはマウスピースの装着といった治療もおこなうことがあります。
歯がグラグラと揺れると、やはり心配になってしまうものです。そんなときは、下手に触らずに今回紹介したように、歯の専門家に診てもらい、治療に取り組むようにしましょう。大切な歯をいつまでも使い続けるために今回の記事を参考にしてください。< 2018/01/11 >
食事をするとき、歯はとても大切な部位です。
この記事をご覧の方々のなかには、加齢などの影響で歯茎下がりに悩んでいる人もいるのではないでしょうか?
実は、歯茎が下がってしまう原因は加齢だけではありません。
そこで、今回は歯茎下がりの原因とその対策法についてご紹介していきます。
歯茎が下がってしまう原因とは?
・歯周病によって歯茎が下がる
一番大きな原因はこの歯周病によるものだといわれています。歯周病になると、歯茎が炎症を起こし、これが進むとやがて歯を支える骨が溶け出してきます。この骨が溶けるのと同時に、歯茎も下がってしまうのです。
【対策法】
歯周病によって溶けてしまった骨を再生させるGTR法という手術が有効です。
この手術は、まず歯の周辺組織の細菌を取り除き、歯槽骨の再生を待つというものです。
手術費用の相場はおおよそ10万円~30万円となっています。
歯周病専門の歯医者さんに診てもらうと良いでしょう。
・歯を強く磨きすぎている
歯をゴシゴシ強く磨きすぎるのも歯茎下がりの原因になります。強く磨かなくても歯垢(プラーク)は落ちるので、普段からゴシゴシ磨いている人は注意しましょう。
【対策法】
歯を磨くときは力を加えずに優しく磨きましょう。歯茎は柔らかいので強く磨くと歯茎まで傷つけてしまうのです。また、歯ブラシを大きく動かすのも良くありません。なるべく、細かく動かすようにしましょう。
・噛み合わせが悪い、歯ぎしりをしている
噛み合わせが悪いと一部の歯にだけ強い力が加わったり、歯ぎしりの際に歯に大きな負担がかかってしまったりします。そうなると、歯の周りの組織が炎症を起こし、歯茎がやせて下がってしまうのです。
【対策法】
歯ぎしりが気になる人は、マウスピースの着用といった改善法があるので参考にされると良いでしょう。とくに歯ぎしりは、寝ている間にストレスなどから無意識にしていることも多いので、注意が必要です。
・歯並びが悪い
歯並びが悪いと、歯磨きをしても、「磨き残し」が多くなりがちです。その状態が続いてしまうと、歯茎に炎症が起きてしまい歯茎が下がることになります。
【対策法】
歯並びは、歯列矯正をすることで正しい位置に戻すことができます。噛み合わせが悪い人もマウスピースなどを利用することによって改善することができるでしょう。
歯列矯正は技術が必要なため、腕の良い歯医者さんに診てもらうことが大切です。
歯の調子が悪いとおいしく食事が食べられないし、不快な気分になってしまいます。
いつまでも健康な歯でいるためにも日ごろのケアは大切です。
最近歯茎が下がってきた気がする・・・という人はまずは、歯医者さんに相談してみましょう。歯茎下がりに悩んでいる人はぜひ参考にしてみてくださいね。< 2018/01/05 >
子供の歯の成長の過程で、「6才臼歯」と呼ばれるものがあります。
6才臼歯は子供の歯が成長していく上で、重要な役割を担っています。
しかし、トラブルが起きやすい歯でもあるので注意が必要だといえます。
今回は6才臼歯の大切さや、どんなトラブルが起きやすいのか、そしてその対処法をくわしくご紹介します。
6才臼歯の大切さ
6才臼歯は第一臼歯とも呼ばれ、5~6才頃に生えてくる最初の永久歯のことです。
6才臼歯は、その後の歯並びの基準になるといわれているくらい大切な歯です。
また、6才臼歯は噛み砕く力が強いので食べ物を噛む力、すなわち咀嚼力(そしゃくりょく)に大切な役割を果たしています。
6才臼歯がトラブルになりやすい理由って?
6才臼歯は完全に生えてくるまで時間がかかり、親の知らないうちに生えていたなんてこともあります。これが、虫歯の発見が遅れてしまう原因でもあります。
その上、乳歯が全部抜けきっていなかったり、歯がすべて生え揃わなかったりするため、歯磨きがしづらく、磨き残しが出てきてしまうところなのです。
6才臼歯に起こりやすいトラブルとその対処法
・歯ぐきが痛む
歯ぐきを突き破って生えてくるため、痛みをともなうことがあります。
また、完全に生えていないために歯ぐきがかぶさっていると、そこに汚れがたまり、炎症を起こしてしまうこともあります。
そんな時は、歯ブラシに洗口剤をつけて、優しくブラッシングしてあげましょう。
次第に痛みはおさまっていきます。
・虫歯になりやすい
そもそも6才臼歯は歯の溝が深いため、磨き残しが起きやすい場所です。
虫歯にならないような口内環境にするために、普段からフッ素入りの歯磨き粉を使う、デンタルフロスを使用するなど毎日のメンテナンスが大事です。
また「だらだら食べない」「間食をしすぎない」などの予防も有効でしょう。
・茶色く変色している
これは「エナメル質形成不全」と呼ばれるものです。
その対策として、フッ素を塗って歯を強化していくことが挙げられます。
・「生えてこない」or「6才臼歯がない」
原因はわかっていませんが、生えてこないこともまれにあります。
このような状態では、矯正装置をつけて生えてくるまで待つこともあります。
中には先天性欠如と呼ばれ、歯が生えてこない子供もいます。
噛み合わせなどに特に問題がない場合はそのままにしておくことが多いです。
虫歯にならないようにするためにも、親御さんが定期的にチェックしたり、歯医者さんに定期検診を受けに行くことが大切です。
何かトラブルが起きたときは、かかりつけの歯医者さんに相談してみましょう。< 2018/01/05 >
年々患者数が増加しつつある認知症。その原因となっているものは数多くありますが、その中に虫歯菌が関係しているのではないかという研究結果報告があります。
虫歯菌と認知症は一見なんの関係性もないように思いがちですが、この両者の間にどのような関係性があるというのでしょうか。
今回は、虫歯菌が認知症の原因になるとされている研究結果報告について紹介していきます。
驚きの研究結果の内容は?
その関係性を指摘したのは、京都府立医大の渡辺功教授が率いる研究チームです。研究結果から、歯磨きなどの口腔ケアが認知症やアルツハイマーの予防につながると発表されているのです。
驚きの研究結果について詳しく見てみましょう。
【虫歯と認知症の関係性】
脳による認知機能の低下の原因の1つに、脳内の少量の出血が関係しているとされていましたが、この出血が見られる人には、ある特定の虫歯菌を保菌していることが多いことが京都府立医大チームの研究結果でわかりました。
ある特定の虫歯菌とは「ミュータンス菌」と呼ばれる菌で、虫歯の元となる菌です。
ミュータンス菌は、歯垢となって歯の表面に付着し、糖質から作り出した酸によって歯の成分でもあるカルシウムやリンを溶かし、虫歯にしてしまいます。
そんなミュータンス菌は、驚くことに血小板がもつ止血作用を低下させてしまう遺伝子を持っているのです。
ミュータンス菌が存在すると、菌が脳の血管壁に癒着し、炎症を発症させる原因となってしまうそうです。
また、虫歯菌を保菌する人と保菌しない人の唾液を調査した結果、虫歯菌を保菌していた半数以上の人の脳内に、少量の出血が見られたという研究結果も報告されました。
認知機能テストも併せて実施したところ、虫歯菌を保有している人と保有していない人では、テスト結果にも差が生じ、虫歯菌を保有していない人の方が、認知機能に衰えがありませんでした。
【口腔ケアと認知症】
広島大学の脳神経内科の細見氏が、これらの研究結果を「認知症の発症リスクが高い人を判別できる可能性がある興味深い研究結果」として高く評価しています。このように、口腔ケアによって認知症やアルツハイマーを予防できる期待がもてることがよくわかります。
全身における疾患から、歯周病や虫歯を発症させてしまう事例があることから、口腔内環境は全身のいたるところから影響を受ける部位であることがわかります。
京都府立医大チームによる研究結果から、脳内における微量な出血にも、口腔内で発生した菌が関係している可能性が高いことがわかりました。口腔内で発生する菌を予防することができれば、認知症を発症するリスクも低くなるということになります。
以上のように虫歯菌には、認知症やアルツハイマーだけでなく、全身に影響を及ぼす可能性を含んでいる可能性があるようです。
歯周病や虫歯菌の予防こそが、健康的な体を維持するために絶対必要不可欠であることを物語っているといえるかもしれません。
健康を保つためには、歯を大切にするということも重要なのかもしれませんね。< 2017/12/28 >
せっかくのおいしい食事も台無しにしてしまう口内炎。できてしまうと食事のたびに激痛が走り、本当に気分が滅入ってしまいますよね。
そんな口内炎ができてしまう原因を知っていれば、発生を予防することもできるはずです。
では口内炎ができてしまうのは、いったいどんなことが原因となっているのでしょうか。
口内炎ができる原因は、大きく分けると下記の3つの部類にわけることができます。
口内炎ができる原因、3つのケース
・口内炎ができる局所に問題がある場合
甘いものや辛いもの、または硬いものなどを好んで食べるといった食事の嗜好があると、口腔内に与える刺激が強く、粘膜に大きな負担がかかってしまいます。
気づかないうちに粘膜が弱り、傷を負うことで口内炎ができてしまうリスクも高くなります。
・口腔内環境に問題がある場合
装着している義歯、銀歯などが不適合だったり、噛み合わせが悪いと、口腔内が不衛生になりがちです。
また、近年患者が急増している「ドライマウス」も口腔内を不衛生にしてしまう原因の1つとされ、口内炎の原因にもなってしまいます。
唾液不足は、認識しづらい口腔内疾患の1つでもあるため、気づかないうちに口内炎の原因を発症している人もたくさんいます。
・全身的疾患が原因となっている場合
全身のどこかに発生している疾患が原因となり、口内炎を発症してしまうこともあります。
胃腸の疾患や、免疫疾患、極端な栄養の偏りも口内炎の原因となり、女性においては月経異常にともなう内分泌異常が原因で口内炎を発症してしまうこともあります。
また、ストレスや睡眠不足による免疫力低下も、口内炎が引き起こされる原因となります。
口内炎の治療法
できてしまった口内炎は、その痛みを考えると1日でも早く治療したいと思うものです。
では、口内炎にはどんな治療法があるでしょうか。
・アフタゾロン
アフタゾロン軟膏と呼ばれるステロイド剤を、直接患部に塗布します。
・うがい
できるだけ口腔内の衛生を保ち、二次感染を予防するために、うがい薬などを使用してこまめにうがいを繰り返します。
口内炎の予防法
口内炎は通常、1週間ほどで消えることがほとんどですが、長引いてしまうと食事のたびに辛い思いをすることになります。
そんな辛い口内炎の発症を避けるためには、どんな予防方法があるでしょうか。
・食生活の改善
できるだけ口腔内に与える刺激の強い食品の摂取を避け、栄養バランスがとれた食事を摂取するように心がけます。
新しい細胞の生成の手助けをするビタミンBやビタミンCを積極的に食事に摂り入れ、サプリメントなどの健康食品も上手に利用するといいでしょう。
・生活習慣の改善
過度なストレスや疲労は、全身において免疫力の低下を招き、口腔内における免疫力も大きく低下させることに繋がります。
睡眠不足を避け、適度なストレス発散法を実践するなど、生活習慣を見直すことでも口内炎を防ぐことができます。
・口腔内の衛生を保つ
口腔内をとにかく衛生的に保つ努力が、口内炎の発生を防ぐことになります。
食事の後の歯磨きはもちろん、歯磨きができない時でも必ず水やお茶で口をすすぎ、常に口腔内の衛生を保ち、雑菌の繁殖を防ぎます。
また、虫歯治療や不適合な詰め物の見直しなども重要です。
口内炎は発症しやすく、また辛い症状になりがちです。できるなら、今回の記事の内容を参考に口内炎を予防されることをおすすめします。他にも気になる点などがございましたら、一度歯医者に訪れてみてはいかがでしょうか。< 2017/12/28 >
12月29日(金)午後~1月3日(水)は休診致します。
ご迷惑をおかけいたしますが、ご了承下さい 。 < 2017/12/26 >