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新時代の歯科治療「セレックシステム」とは?

近年、歯科治療法の一つとして「セレックシステム」と呼ばれる方法が急速に普及しつつあります。これまでの歯科治療よりもスピーディかつ正確に仕上げるこの「セレックシステム」の特徴をご紹介していきます。 セレックシステムとは? セレックとは、CEramic REConstruction(日本語でセラミックの修復)を語源とします。「セレックシステム」は、歯に装着する修復物や補綴物の設計や製作を、「コンピューター」を用いて行う技術またその装置の総称となります。「歯科用CAD/CAMシステム」と呼ばれることも。これまで歯の修復物の作成は人の手で行われていましたが、セレックシステムの登場によって、よりスピーディにより精巧に修復物の作成がおこなえるようになりました。 セレックシステムの歴史 セレックシステムは、もともと1985年にスイス・チューリッヒ大学とドイツ・シーメンス社が共同開発したシステムが発端とされています。その後実用化はおこなわれたものの、当時の技術では装置のコストパフォーマンス問題や精度の問題から、なかなか思うようには普及しなかった過去があります。しかし、その後コンピューター技術が爆発的に進化したことにより、これらの問題は解消され、近年では急速に歯科業界に普及しつつあります。 セレックシステムの歯科治療の方法 最後にセレックシステムによる歯科治療方法を具体的に解説していきます。 ①歯を削る まずは、治療が必要な歯の患部を削り、土台を作ります。こちらは旧来通り、歯科医師の手によって行われます。 ②3Dカメラによる撮影 修復物をつくるため、患部周辺を3Dカメラで撮影します。3Dカメラを近づけて撮影するだけなので痛みはなく、ものの数秒で終わります。 ③修復物の設計 撮影したデータをもとに、コンピューター上で修復物の形や色などの細かな微調整を行い、修復物の設計を行っていきます。 ④修復物の制作 仕上がった設計データをもとに、ミリングマシン(CAM)と呼ばれる専用機器が、自動で原料となるセラミックブロックを削り、修復物の実物を製作していきます。 ⑤歯に装着 最後にできあがった修復物を歯の患部に装着し、微調整を行い治療完了です。ここまでの全工程を人の手のみで行うと長い時間がかかっていましたが、セレックシステムを用いる事によりわずか1時間程度で完了できます。精度も劣ることはなく、むしろ人の手で行うよりも高い完成度になるとも言われています。 このように「セレックシステム」は、これまでの歯科治療を大きく変えつつある画期的なシステムです。歯科医側、患者側双方にとってありがたいシステムだと言えるでしょう。
< 2017/09/26 >