予防歯科

予防歯科とは虫歯や歯周病などになる前に口内環境を良くして歯のトラブルの原因を取り除き、歯を健康に保とうとする考え方です。悪くなったら削ったり抜いたりする従来の治療のための歯科ではなく、どうすれば歯を悪くせずに済むかを考える予防のための歯科です。歯の健康を守るためには自分で歯磨きをすること（セルフケア）は必要ですが、自分だけでは取りきれない汚れもあるため、歯科医院でフッ素塗布、定期検診、定期クリーニングなどを行うこと（プロケア）も重要になります。日頃から歯の検診を受けて歯石や歯垢をきちんと取り除くことが、虫歯や歯周病を予防するために大切です。予防を心がけていると、万一治療が必要になっても負担の大きい治療はせずに済むことが多くなります。
歯科の定期検診を受けることが一般的な欧米の人たちは、80歳になったときに残っている自分の歯の本数が多いという統計があります。日本では歯の定期検診を受ける人はまだ少ないのですが、これからは一生自分の歯で食べられることを目指して、日本でも予防歯科が重要になると考えられます。