開咬
開咬とは、不正咬合(ふせいこうごう)の一種です。噛み合わせが正しくないという意味です。オープンバイトとも呼ばれています。
開咬は、上下の前歯が前の方に飛び出した状態です。
開咬には主に2種類あります。
1つは前歯部開咬(ぜんしぶかいこう)というもので奥歯を噛み合わせると前歯に隙間ができます。正面から見ると上下の前歯が開いて隙間から舌が見えたりします。
もう1つは、臼歯部開咬(きゅうしぶかいこう)で、前歯を噛み合わせたときに奥歯に隙間ができてしまう状態です。
出っ歯のように見えることだけが開咬ではありません。
12〜20歳までのおよそ1割は開咬またはその傾向があると言われています。開咬には舌のクセや口周り・頬づえのクセ、口呼吸、幼児期のおしゃぶりなどが関係していると言われています。日常のささいなクセでも長期間になると顎の骨や歯に影響を与えることもあるのです。
開咬の治療にはまず舌のクセなどを止める訓練を行います。その後歯列矯正などを行って歯の位置を直していきます。