投稿者: shinjo_admin

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削る量も少なく痛くない治療法? 歯科の「MI診療」とは

歯医者に行くと歯をガリガリと削られ、痛くて怖いので治療をちゅうちょしている方も多いかと思います。しかしそれも今や昔の話。最近は、「MI診療」と呼ばれる治療法を採用する歯科が増えてきています。歯を削る量を減らし、痛くない治療法となるMI診療についてご紹介していきます。   痛くない治療法? MI診療とは 「MI診療」のMIとは、ミニマルインターベーションを指し、“最小限の侵襲(しんしゅう)”を意味します。つまりは身体に負担を最低限度の治療法となります。歯を多く削ったり、歯を抜歯したりすると、歯にも負担が掛かりますし、痛みとしての負担もあります。こういった人体への負担を必要最低限に抑えた治療法がMI診療となります。治療法というよりは、治療のスタイル・方針のようなものです。   MI診療のメリットとは? MI診療には次のようなメリットがあります。 ・歯にやさしい MI診療では、虫歯となっても歯を削る量を必要最低限に抑えます。歯を大きく削ると自己再生できず、歯が小さくなったりすることがありますが、こういったリスクを減らせます。 ・身体にもやさしい MI診療では、神経を抜いたり、歯肉を削ったりするなど身体に直接手を加える手術は避けることが多いため、身体自体にもやさしい治療法となります。 ・痛くない 最も大きなメリットともいえるのが、痛くないということ。MI診療では歯の削る量が少ないだけでなく、痛みの少ない手法や機器を使い治療を進めていきますので、歯の治療をしても痛みがそこまで伴いません。   MI診療のデメリット MI診療には、同時にデメリットとなる部分も存在します。 ・治療期間、通院回数が増える MI診療では手術など直接的な治療を避けるため、結果的に治療期間や通院回数が増えることがあります。 ・費用が高くなることがある MI診療では、マイクロスコープなどの高額な医療機器を用いることがあるため、治療費用がやや高めになることがあります。 ・後々痛むことがある MI診療で神経を抜かなかった場合などは、稀に回復しきれなかった神経に痛みが発生することがあります。   MI診療で使われる器具 MI診療では、身体の負担を減らすため、特別な医療器具を用いて治療を行うことが多いです。MI診療で用いられることの多い医療機器の一例をご紹介します。 ・治療箇所を探る器具 MI診療は、次のような器具を用いて歯を削る箇所を絞り、削る量を減らしていきます。 ・マイクロスコープ ・歯科用CT ・虫歯検知液 など ・痛くない麻酔 MI診療では、液状の吹きかける麻酔、ゼリー状の塗る麻酔、痛みのない極細麻酔針などが使われます。これにより従来のように、麻酔を刺す際の痛みも緩和されています。 ・歯にやさしい切削器具 MI診療では、歯を削る量を最低限に抑え、優しく削っていく次のような切削器具が用いられます。これらは従来のようなガリガリ、キーンとした削り方を抑え痛み自体も少なくなっています。 ・MIバー ・スマートバー ・エキスカベーター ・5倍速コントラ など ・レーザー MI診療では、レーザーを用いることもあります。レーザー治療の場合は虫歯をピンポイントに除去するため、歯を削ることもなく、痛みもほとんど伴いません。麻酔を打つことも無くなります。これらはあくまで一例であり、このほかにも症状に合わせて、さまざまな器具や手法が用いられます。 以上がMI診療の特徴となります。 MI診療はデメリットとなる部分もあるものの、痛みを抑えられ身体にやさしいという大きな利点があります。特に痛みが嫌で歯医者通いを躊躇している方にとっては、ありがたい治療法と言えるでしょう。
< 2017/12/24 >

笑顔で歯茎が出る、「ガミースマイル」の原因と治療法

笑った時などに歯茎が露出してしまうガミースマイル。せっかくの笑顔が台無しになってしまうこともあり、見た目的に悩みの種となる症状です。 このガミースマイルはなぜ起こってしまうのか。原因や、ガミースマイルの治療法についてご紹介していきます。 笑顔が台無しに、ガミースマイルとは? 「ガミースマイル」とは、笑った時や口を大きく開けた時などに、歯茎が過度に露出してしまう症状です。一般的には、歯茎が3mm以上露出しているとガミースマイルに分類されます。 ガミースマイルで歯茎が過度に出ていると、どうしても笑顔が不自然でチープだという印象を相手に与えてしまいます。特にもともと整った顔や美しい顔の方の場合、ガミースマイルひとつで見た目が台無しになってしまうことも。 ガミースマイルの原因とは? ガミースマイルはなんらかの原因で歯茎が見えやすくなっている状態です。その原因としては次のようなものが挙げられます。 ・骨格のバランスが悪い 上顎と下顎の骨格の大きさが異なり、バランスが取れていないとガミースマイルになってしまうことがあります。原因としては、先天性の遺伝によることもありますが、食生活や癖などにより、子供のころに上顎もしくは下顎が十分に発達できなかったことが影響しているケースもあります。 ・口の筋肉に問題がある 上唇挙筋という上唇を引き上げる筋肉がありますが、この筋肉の筋力が強すぎると、笑った時などに上唇が大きく引き上げられ、歯茎を過度に露出させてしまうことがあります。 こちらも先天性のケースである場合もありますが、これまでの生活習慣などが影響していることもあります。 ・歯に問題がある 歯の面積が小さく、その分歯茎の面積が大きく成長してしまった場合もガミースマイルとなります。こちらも先天性のケースである場合もありますが、子供のころの指しゃぶりの癖などが原因となっていることもあります。 ・歯周病によるもの 歯周病によって歯茎が痩せてしまったり、歯が下がってきたりするとガミースマイルになることがあります。 ガミースマイルの治療法にはどんなものがある? ガミースマイルには、いくつか治療法があります。 ・笑顔をトレーニングする 手っ取り早いのは、笑顔をトレーニングすることによる治療法。歯茎が目立たない笑顔の練習をすることで視覚的にガミースマイルを緩和させます。ただしあくまで目立たなくするだけですので、根本的に治療されるわけではありません。 ・歯科矯正による治療 歯が原因のガミースマイルであれば、ワイヤー矯正などの歯科矯正をおこなうことで歯茎のバランスを整えられることがあります。ただし治療費や治療期間が長いのが欠点。 ・ボトックス注射 筋肉が原因のガミースマイルであればボトックス注射が有効です。ボトックス注射により上唇挙筋の筋力を弱め、ガミースマイルを改善できます。ただし効果を継続するには、定期的にボトックス注射を継続する必要があるのが難点。 ・整形手術 骨格が原因のガミースマイルや重度のガミースマイルの場合は、整形手術による治療法をとる形なります。「Le Fort Ⅰ型骨切り術」「上顎分節骨切り術」「歯肉形成」など症状に合わせてさまざまな整形手術が用意されています。整形手術であれば綺麗に治せることが多くなりますが、その分費用が高くなり入院の必要もでてくるのが難点。 以上がガミースマイルの原因や治療法となります。 ガミースマイルは直接身体に害を成すものではありません。 ですが、やはり見た目的にはリスクになるものです。見た目が気になる方は、一度専門家に相談されてはいかがでしょうか。
< 2017/12/24 >

歯周病から歯を守る! 初期症状や予防法を知っておこう

虫歯以上に歯の脅威となる「歯周病」。ポピュラーではありますが、歯を失う原因にもなるため、歯周病が増え始める30代以降の方は特に注意したい歯の病気です。 今回は、歯周病の「特徴」「原因」「初期症状」、そして予防法について解説していきます。   歯周病とは? 「歯周病」とは、歯の周囲にある骨が溶けていく歯の病気です。悪化すると、最終的には歯が支えられなくなり抜け落ちてしまいます。歯を失う原因のトップとなる病気。放置すると厄介な病気でありながら、それでいて虫歯と並んでポピュラーであり、日本人の7割近くは歯周病を患っているといわれています。 歯周病の主な原因としては、 ・歯垢(プラーク)や歯石といった歯の汚れ ・加齢による抵抗力の低下 ・歯並びの悪さによる口内環境の悪化 ・ストレスや生活習慣の乱れによる口内環境の悪化 ・タバコによる歯茎の破壊 ・糖尿病の合併症としての発症 などが挙げられます。 特に加齢により抵抗力が下がり、かつ歯が汚れていると歯周病になりやすくなります。目安としては30代以降から歯周病発症率がグンと上がる傾向があります。   歯周病の初期症状 歯周病には次のような初期症状が生じることがあります。歯周病の予兆ともなりますので、見逃さないようにしましょう。 ・歯茎が赤くなる、出血する 歯周病になると、歯茎の赤みが通常より強くなることがあります。また少し歯ブラシを当てただけでも歯茎から出血することがあります。 ・口臭がひどくなる 歯周病となると、通常より口臭がひどくなり強烈になることがあります。また歯茎から膿のようなものが出てくることも。 ・食べ物がしみる 冷たい食べ物や熱い食べ物を食べたときに、歯茎がしみることがあります。虫歯のように局所的なしみではなく、広くしみを感じたら歯周病の可能性が高まります。 ・歯茎が痩せる 歯周病となると、歯茎が全体的に痩せ細り、強調された見た目になることがあります。   歯周病の予防法にはどんなものがある? 歯周病にはいくつか予防法があります。歯周病は予防や治療をおこなうことで進行を止め、症状を和らげることが可能です。 ・歯磨きを徹底する 歯周病は歯の汚れにより悪化します。特に歯の隙間や歯茎に付着した、歯垢(プラーク)や雑菌が歯周病の大きな脅威となりやすいです。このため日々の歯磨きを徹底することが大切。 歯ブラシだけでなく、歯間ブラシやデンタルフロスを使い、隙間の汚れまで取り除くことがポイントです。 ・歯医者で掃除をしてもらう 歯垢(プラーク)や雑菌は自分で磨いただけでは、100%除去することはできません。このため歯医者にてプロの手による歯の掃除「PMTC」をおこなってもらうのも予防対策となります。 また「歯石」についても歯周病の原因となりますが、こちらも素人の力では完全には除去でいないため、歯医者にて「歯石除去」をおこなってもらうことが予防対策となります。 ・生活習慣に気を付ける 前述した通り、ストレス・タバコ・糖尿病などが歯周病を悪化させることがあります。生活習慣を見直し、これらの原因を潰していくのも歯周病予防につながります。 ・歯並びを矯正する 歯並びが悪いと、歯の隙間に汚れが溜まりやすく歯周病を悪化させやすくなります。歯並びが悪い方は、マウスピースやブリッジなどの歯科矯正で歯並びを正してくことも大切です。 以上が歯周病の初期症状や予防法となります。歯周病は歯を失うことにもなる厄介な病気ではありますが、進行を抑えることもできますので、予防対策は早くから始めることをおすすめいたします。予防対策をおこなう際には、今回紹介した内容を参考にしてみてはいかがでしょうか。
< 2017/12/14 >

プロの歯の掃除、歯周病予防にもなる「PMTC」とは?

長く綺麗で健康な歯を保つためにも、歯のケアは日々おこないたいもの。とはいえ日常の歯磨きだけでは綺麗に掃除できないことがあります。そこで効果的なのが歯医者でおこなっている「PMTC」と呼ばれるサービス。 このPMTCの特徴や利点、費用などをご紹介していきます。 PMTCとは? 普段自分の手でおこなう歯磨きでは、いくら入念に磨いても歯の汚れをすべて綺麗に落とすことはできません。デンタルフロスなどを使ったとしても、歯の汚れの8割近くまでしか落とせず、残り2割は残ったままです。そこで効果的なのが、歯医者がおこなっている「PMTC」サービス。 PMTCとは「Professional Mechanical Tooth Cleaning」の略となり、いうなればプロの手による歯の掃除サービスとなります。歯のプロである歯科衛生士が、歯科の専門器具を用いて、一本一本綺麗に掃除してくれます。 自分では取り除くことが困難な歯の隙間の歯垢(プラーク)、歯表面のバイオフィルムといった頑固な汚れをきれいに掃除してくれるため、綺麗で健康な歯を保つことができます。 PMTCはやる意味ある? その利点とは 歯医者でPMTCを受けることにより、具体的に次のような利点が生まれきます。 ・虫歯予防になる PMTCにより、虫歯の原因となりやすい頑固な汚れや雑菌も取り除きますので、虫歯予防につなげられます。 ・歯周病予防になる 歯の隙間に入り込んだ歯垢(プラーク)や雑菌は、歯を虫歯にするだけでなく歯周病を引き起こすこともあります。PMTCではそういった汚れも掃除してくれますので、歯周病予防にもつながります。 ・歯が美しく綺麗になる PMTCの一環で、歯の表面をピカピカに磨き上げ、フッ素加工もしてくれますので、歯が見違えるほどきれいで美しくなります。 ・虫歯の診断にもなる 歯の状態を診断した上でPMTCをおこないますので、虫歯や歯周病の診断や早期発見にもつながります。 PMTCの頻度や費用は? 虫歯がなく、歯磨きを入念におこなっている人でも、頑固な汚れは少しずつ溜まっていきますので、半年に一度程度の頻度でPMTCを利用するのがよいといわれています。 PMTCの費用については、3か月以上間をあければ、保険が適応できるため1回3000円前後となります。また糖尿病や骨粗鬆症などで歯周病に悪影響を及ぼす恐れのある方の場合については、保険がその都度適応されます。3か月以内で頻繁にPMTCを利用する場合は、保険適応外となり5000円~2万円の費用が発生していきます。 以上がPMTCの特徴となります。何度もお伝えしましたが、歯の汚れというのは自分の力だけでは100%確実に落とすことはできません。歯をきれいに健康に保つためにも、PMTCを利用して清潔で健康な歯を保ってみるのはいかがでしょうか。
< 2017/12/14 >

大人になっても乳歯が残る「大人乳歯」のリスクや原因

乳歯というのはある程度の年齢になると自然に永久歯に生え変わりますが、稀に「大人乳歯」として残ってしまうこともあります。この大人乳歯はのちのち厄介な存在となることも。今回は、大人乳歯によるリスクや生じる原因、対処法についてご紹介していきます。 大人乳歯とは? 「大人乳歯」というのは、文字通り大人になっても乳歯(子供の歯)が残ってしまっている状態を指します。通常、乳歯は6歳~12歳までの間に、下から永久歯が生え乳歯の根を溶かすことで永久歯に生え変わりますが、稀に上手く生え変らず大人乳歯として残ってしまうことがあります。 意外にも気づかずに大人乳歯となっている方も多く、中には晩年を大人乳歯で過ごす方もいます。 大人乳歯のリスク 大人乳歯のリスクとしては、まず歯並び。乳歯と永久歯とでは性質が異なるため、大人乳歯が混じっていると、歯に隙間ができたり凹凸ができたりし、歯並びが悪くなることがあります。見た目にも影響しますし、食事の噛みごたえにも影響してきます。また遅くになって抜歯すると、永久歯が生えてこず、そこだけ歯がない状態になってしまうことも。 そしてもう一つ、虫歯になり易いということ。乳歯は永久歯よりも弱く虫歯になり易いです。このため大人になっても虫歯の頻度が増え、歯科に通う頻度が増えるリスクがあります。 大人乳歯はなぜ起こる、その原因と対処法 大人乳歯は、次のようなことが原因となります。 ・乳歯の根が溶けない 通常は永久歯が生える際に乳歯の根を溶かし自然に乳歯が抜けますが、なんらかの原因で根が溶けずに乳歯が残ってしまうことがあります。この場合は、歯科で乳歯を抜歯することで永久歯に生え変えらせることができます。 ・乳歯が歯茎に沈む 永久歯の生え変わりで根が溶かされた際に、乳歯が歯茎に食い込んだり、沈んでしまったりすることがあります。こちらもはっきりとした原因は不明です。このままでは永久歯が出てこないため、乳歯の抜歯で対処します。 ・癒合歯(ゆごうし) 「癒合歯」というのは、2つの歯がくっついており、歯の根も2本ある状態です。乳歯、永久歯それぞれで2本の根があります。片方の乳歯の根しか溶けずに一方の乳歯が残ってしまうことがあり、永久歯に上手く生え変わらないことがあります。この場合も残った乳歯を抜歯することで対処します。 ・欠損歯(けっそんし) 先天性によるもので、永久歯がもともと存在しない歯です。この場合は永久歯によって乳歯の根が溶かされないため、乳歯がそのまま残ります。対処法としては、抜歯して歯科矯正により生えてこない永久歯の隙間を調整する形となります。気にならない方は、そのまま抜歯せず乳歯を使い続ける選択肢もあります。 以上が大人乳歯のリスクや原因となります。 大人乳歯を抜歯せずそのまま使い続ける方もいますが、やはり歯並びや虫歯へのリスクが高まりますので、大人乳歯がある方は一度歯医者さんと相談してみるのがよいでしょう。
< 2017/12/07 >

意外に多い、歯が中から割れる「歯根破折」とは?

「歯根破折」はあまり知られていない症状ではありますが、意外にも患者数は多く、歯の欠損原因上位に挙がってくる歯の病状です。 症状が厄介であり、場合によっては抜歯する必要もあるこの歯根破折という病状の原因や症状、治療法などについてご紹介していきます。   歯根破折とは? 「歯根破折」とは、歯が根元部分から、中から割れてしまう歯の病状を指します。 歯根というのは歯の下部、歯槽骨の中を指しますが、この部分から歯が割れていき、最終的には歯の表面部分も割れてしまうことのある病状です。 歯が内部から割れていく形となるため、通常の歯の割れよりも厄介であり、割れた隙間から歯の根元に雑菌が入り込むことで、歯茎そのものを痛める恐れもあります。 歯根破折となると抜歯治療がおこなわれることが多いこともあり、歯根破折は歯の欠損原因の第三位にランクインしています。   歯根破折の原因はなに? 歯根破折の大きな原因は、過去の歯の治療です。過去に何度も特定の歯を治療しており、弱っている歯は歯根破折が起こりやすいです。特に治療で神経を抜いた歯の場合は、歯に栄養分が行きわたらずに枯れるような形で内部から割れてしまい、歯根破折となってしまうことが多いです。 また睡眠中の歯ぎしりなどで、常に歯へ負担をかけていると、歯が弱り歯根破折の原因を作ってしまうこともあります。   歯根破折の特徴的な症状 歯根破折は内部から進行するため気付きにくいのが難点ですが、次のような症状が事前に現れることがあります。 ・歯茎が腫れる 歯根破折となると周囲の歯茎が腫れて膨らんだ形になることがあります。 ・噛むと痛む 噛むと特定の歯が痛んだり、違和感がある場合は、歯根破折の前兆の可能性があります。 ・歯が強く痛む 歯根破折により歯が割れると、隙間から雑菌が入り込み、強い痛みを感じることがあります。 ・神経を抜いた歯が痛む 特に特徴的なものが神経を抜いた歯が痛むこと。過去の治療で神経を抜いたにも関わらず、その部分から強い痛みを感じる場合は、歯根破折の可能性が高いです。   歯根破折の治療法 歯根破折というと抜歯治療がおこなわれるケースが多いですが、症状が軽度であれば、割れた部分を特殊な接着剤で接着することで治療できることもあります。また歯科矯正により、割れた部分を表面に押し出していくことで症状の悪化を回避する方法も。また割れた箇所のみを取り除く部分抜歯という治療法もあります。 とはいえ、歯根破折となると、その歯自体を抜く、抜歯治療がおこなわれることが数としては多いです。 歯根破折はこのように厄介な病状です。健康な歯を維持するためにも、まずは未然に防ぐ方法を理解しておきましょう。 今回紹介した内容を参考にして、虫歯を防ぎ歯の治療法回数を減らすことが大切になってきます。
< 2017/12/07 >

急にポキッと欠けることも? 歯が欠ける原因と対処法

歯というのは固く覆われていますので、ちょっとやそっとのことでは欠けませんが、それでも食事中や睡眠中などふとした瞬間に歯が欠けてしまう場合もあります。 こうした歯の欠けが起こる原因や、その対処法についてまとめて紹介していきます。 虫歯によって歯が欠ける 虫歯にかかると原因菌が歯をむしばみ、徐々に歯の表面を溶かしていきます。歯の表面はエナメル質と呼ばれる特に固い成分で覆われ保護されていますが、このエナメル質が虫歯によって溶かされると、本来より歯がもろくなり欠けやすい状態となります。 この状態で固い食べ物を食べたり、睡眠中の歯ぎしりなどで強い力が加わったりすると、歯が耐え切れずに欠けてしまう恐れがあります。 酸蝕歯によって歯が欠ける 「酸蝕歯」というのは、食事に含まれる酸によって歯が溶け弱まっている状態を指します。 歯は日頃の食事などにより徐々に溶けていくのですが、「再石灰化」と呼ばれる自然回復力により溶けた歯を再生しています。しかし酸の強い食事ばかりしているとこの再石灰化のサイクルが乱れ、歯を上手く再生できなくなります。これがまさに酸蝕歯の状態。たとえば酢や柑橘類など、酸の強い食事ばかり食べていると酸蝕歯になりやすいです。 酸蝕歯となると歯が欠けやすくなりますので、固い食べ物や睡眠中の歯ぎしりなどで欠けてしまうことがあります。 外的要素により強い力が加わって欠ける 歯は人間の身体の中では固く造られている箇所ですが、それでも鋼鉄のように固いわけではありません。必要以上に強い力が加わると、健康な歯でも欠けてしまうことはあります。 たとえば、事故によって口や歯を強く打ったり、激しいスポーツなどにより歯を強く打ったり、必要以上に強く噛み締めたりすると欠けてしまうことがあります。 さらに前述した虫歯や酸蝕歯となっている歯は、そのリスクがさらに高まります。 歯が欠けてしまった場合の対処法 実際に歯が欠けてしまった場合は、次のような対処法をとります。 ・応急処置について 歯の欠けた部分は、内部がむき出しになり雑菌が入り込みやすい状態となっていますので、手で触ったりしないことが大切です。また他の歯で痛みを確かめるように力をかけることも避けましょう。安静にしておくことがポイントです。痛みが酷い場合は、市販の痛み止めや鎮静剤を服用してみてください。 ・欠けた部分は接着できることも 欠けた部分を歯医者によって再接着できることがあります。歯が根本から抜けた場合でも、すぐに処置すれば接着できることもあります。そのため、欠けた部分や歯は捨てずに保管しておくことが大切です。保存方法としては、ドラックストアで売っている保存液や、無い場合は「牛乳」に欠けた歯を漬けて保存しておくと効果的といわれています。 ・出来るだけ早く歯科に 歯が欠けてしまうと自然治癒することは少なく、また欠けた部分から雑菌が入り込み、放置すると悪化の一途を辿ることがあります。 歯が欠けてしまった場合は、出来るだけ早く歯科を訪れ、本格的な対処を進めることが大切です。 歯が欠ける原因としては以上が挙げられます。 また歯が欠けてしまっても早期に治療に入れば元通りにできることもありますので、欠けてしまった場合はできるだけ早くに歯科を訪れてください。
< 2017/11/29 >

生えはじめは要注意!? 虫歯になりやすい年齢とは?

虫歯というのは老若男女問わず悩まされるものですが、その中でも特に虫歯になりやすい年齢というのがあります。特に歯が生えはじめた時期というのは要注意。 今回は、歯と年齢の関係性に注目し、虫歯になりやすい年齢についてご紹介していきます。 乳歯は虫歯になりやすい まず乳歯(子供の歯)は、永久歯(大人の歯)よりも弱く、虫歯になりやすい傾向があります。 また歯の生えはじめたばかりの年齢というのは、歯の表面のエナメル質も十分に固まっていないため、特に虫歯になりやすい時期です。つまり、乳歯の生えはじめたばかりの年齢が、最も虫歯になりやすく注意が必要だと言えるでしょう。 具体的には、乳歯が生えはじめる1歳半から、生え揃う5歳ごろまでの時期。1歳半~3歳頃は前歯から生え揃っていきますので、前歯が虫歯になりやすいです。3歳~5歳頃は続いて奥歯が生えてきますので、奥歯が虫歯になりやすく注意が必要となります。 1歳半~5歳頃の間は、人生の中でも最も虫歯になりやすい年齢とも言えますので、お子さんの歯のケアには気を配ってあげたいところ。 永久歯も生えはじめは虫歯になりやすい 永久歯は乳歯よりは虫歯になりにくいものの、生えはじめの時期はまだエナメル質が固まらず、大人に比べ虫歯になりやすい状態が続きます。 具体的には永久歯が生えはじめる6歳頃~10歳頃までの年齢。特に永久歯にどんどんと生え変わる小学校低学年頃の年齢では、生えはじめたばかりの未完成な永久歯が多い状態ですので、永久歯の虫歯に要注意な時期と言えます。 また中学生、高校生の思春期、年齢でいうと13歳~18歳頃の時期は、エナメル質は徐々に固まっていくものです。年齢としては、偏食や歯磨き不足が目立ちやすい時期ですので、外的要素も含め、まだまだ虫歯に注意が必要な時期です。 20歳以降は虫歯になりにくい 20歳を越え成人となった以降は、ほぼ永久歯のエナメル質が固まりますので、それ以前にくらべ虫歯になりにくい歯となります。ちょっとやそっとでは虫歯に悩まされることは減ります。 ただし、大人でも歯医者通いをしている人がいる通り、絶対に虫歯にならないというわけではありません。20歳以降であっても、歯磨きを全くしなかったり、偏食や生活習慣が余りに乱れていたりするような状態が続くと、虫歯になる恐れはあります。 また20代以降は虫歯のリスクは減るものの、「歯周病」のリスクが徐々に高まってくる年齢のため、歯周病の方に注意が必要となります。 以上が虫歯になりやすい年齢となります。 まとめれば、乳歯の生えはじめ、永久歯の生えはじめが特に虫歯に注意が必要な年齢です。お子さんの生えはじめの歯には気を配ってあげてください。
< 2017/11/29 >

食事を噛まない子供にはどうやって噛み方を教える?

近年は食生活の変化により、一般的に柔らかい食べ物が増えてきました。その影響で、永久歯が生え揃ってきても、「食べ物をしっかりと噛まない子供」「噛み方自体を知らない子供」が増えてきています。 さて、食事を噛まないお子さんにはどうやって噛み方を教えてあげればよいのでしょう。教え方にはいくつかコツがあります。 今回は、食べ物をしっかりと噛まないお子さんに噛み方を教える方法について紹介していきます。 やや固めの食事を与える 食事を噛まない子供には、やや固めで噛む必要のある食事を与えることが確実な方法です。 具体的には、 ・リンゴや柿などやや固めの果物 ・ごぼう、れんこん、セロリ、こんにゃく ・タコやイカ ・フランスパン といった食べ物を食事として与えることが効果的です。これらは噛まないと食べることができないため、必然的に子供は噛む行為を覚えていきます。また、ガムやグミなどで習慣付けるのも効果的です。敢えて飲み込めないように食べ物を大きめに切って与える事もコツです。 逆にレトルト製品、汁物、幼児食などあまり噛まなくても飲み込めてしまう食事ばかりですと、いくつになっても噛む行為を覚えてくれないことがあります。 ただし、噛む力の成長にはお子さんそれぞれでペースがありますので、いきなりせんべいなど固い食べ物を与えるのは控えましょう。 お母さんが噛む姿を見せる そもそも噛み方がよくわからないまま成長してしまう子供も増えているようです。噛み方自体が分からない場合は、それをしっかりと理解してもらう必要があります。 ポイントとしては、お母さんが噛む姿を見せること。目の前で子供と同じ食べ物を食べ、「これが噛む事だよ」とモグモグと食べるしぐさを見せてあげてください。わかりやすいよう、少し大げさなくらいが丁度いいでしょう。 「前歯で噛んで食べて」「ちぎるように食べて」といっても、小さなお子さんですと、それ自体が理解できないことがありますので、言葉だけではなく行動で繰り返し示すことが大切です。 強制ではなく褒めて伸ばす なかには噛むことが嫌いで、噛まないことを貫いている子供もいます。こういったお子さんに無理やり「よく噛みなさい!」と強制すると余計に嫌気し、噛むことを覚えなかったり、放棄したりする恐れもあります。 このため強制や命令をするのではなく、「噛むとおいしくなるよ」のようにプラスの印象を与えて、噛む行為に誘導させてください。その上でお子さんがしっかりと噛んでくれたら、「上手に噛めたね」「えらい」「頑張ったね」と褒めてあげてください。こうすることで自然とお子さんは噛むことを受け入れてくれます。 以上が、食事を噛まない子供への噛み方の教え方となります。 お子さんが食事を噛まないと心配になるかとは思いますが、無理に焦らず、ゆっくりと丁寧に教えてあげていってください。
< 2017/11/29 >

歯科医師をサポート! 「歯科衛生士」とはどんな仕事?

歯医者でよく見かける「歯科衛生士」。「歯科衛生士」とは具体的にどのような仕事をしているのかご存知でしょうか。歯科医師や歯科助手との関係性を交えながら、歯科衛生士の特徴や仕事内容についてご紹介していきます。 歯科衛生士とは? 「歯科衛生士」とは、歯科予防処置、歯科診療補助など主に歯科治療のサポートをおこなう、歯科医療職の一つです。また、専門学校や短期大学で専門課程を学んだ上で「歯科衛生士国家試験」に合格した方のみが就くことができる専門職でもあります。 医療業界では看護師と同等に需要がある職業で、毎年多くの歯科衛生士が誕生しています。 過去は歯科衛生士法により、歯科衛生士は“女子限定”の制限がありましたが、現在は廃止され男性の歯科衛生士も徐々に増えつつある傾向です。 歯科衛生士の仕事の特徴 歯科衛生士の仕事は、歯科予防処置・歯科診療補助・歯科保健指導の大きく3つに分類されます。 ①歯科予防処置 虫歯の原因となる「歯石」を専用の器具で取り除き、その上からフッ素を塗って虫歯の予防処置をおこなう仕事です。 歯科医師がおこなうこともありますが、基本的には歯科衛生士の主な仕事となり、歯科衛生士になると歯科予防処置を担当する機会が多くあります。 ②歯科診療補助 歯の型取り、レントゲン撮影、手術のサポートなど、歯科医師の指示のもとでおこなう歯科治療のサポート業務となります。歯科衛生士は直接患者さんの口に手を付けられるため、その人の経験やスキルにより様々なサポート業務を任されます。 ③歯科保健指導 「歯みがきの正しいやり方」、「虫歯の予防対策」などを患者に指導し、虫歯の予防を広めるお仕事です。歯科医院を訪れる患者だけではなく、学校や介護施設などで保険指導をおこなうこともあります。 ④その他 その他、医院内の清掃、接客対応、会計業務なども歯科衛生士の仕事に含まれます。 歯科衛生士と歯科助手の違いとは? 一見似ていて違いがわかりにくいのが「歯科衛生士」と「歯科助手」です。 歯科衛生士は前述したとおり、歯科衛生士国家試験に合格した方のみがなれる職業であり、患者の口の中に直接手をつけられるのが大きな特徴です。 一方で「歯科助手」は特に資格が必要ない職業で、患者の口の中には一切手を触れられません。その点が歯科衛生士と歯科助手の大きな違いとなります。 歯科医師をサポートするという点では共通していますが、歯科衛生士の方が歯科助手よりもおこなえる業務の幅が広く、より専門的な部分まで介入することができます。 歯科衛生士は歯科医療を影からサポートする、歯科医院にはなくてはならない存在となります。特に患者数に対して歯科医師が足りていない医院においては、おこなえる業務の多い歯科衛生士は重要な存在となるでしょう。
< 2017/11/16 >