どっちを選ぶ? インプラントと入れ歯の違いとは
2017/01/17インプラントとは歯を失ったときの治療法のひとつで、近年この治療法が注目を集めています。虫歯などで歯を入れ替えるときにこの治療法にするかどうかを問われることも出てくるでしょう。
ではこのインプラントとはどんな治療法なのでしょうか。入れ歯との違いやメリットも含めて解説します。
インプラント――どんな治療法?
インプラントとは失くしてしまった歯に代えて人工の歯根を埋め込み代替の歯とするものです。3つの部品から構成され、ネジの形をした歯根を歯槽骨に入れ込み、その上に支台部(人工歯を支える役割の器具)を取り付け、さらにその上に人工歯を付けるという形です。
形状や素材、手術方法にも種類があり、装着には歯科医師と相談の上で決めていきます。
インプラントのメリット
■元の自分の歯のように噛む力を持てる
歯根が歯槽骨に埋まっているのでしっかりと固定されていて、ものを噛むときに伝わる力が強いです。人工歯を装着しているという違和感がなく、元の歯に戻った感覚を掴めます。
がたつきもないので固いものでも安心して噛むことができます。
■入れ歯での不快感が解消できる
入れ歯は金属やプラスチックというその素材上、どうしても口に合わず不快感を覚えることでしょう。また食べ物の味や温かみがわかりにくく美味しく感じられないものです。
さらにしゃべりにくく、部分入れ歯を固定するバネが歯の間にあって見た目にも良くないというマイナス点もあります。
インプラントは顎の骨にまで遡って歯を固定するので、物の感触や温度が伝わり元の歯と遜色のないイメージです。しゃべりにくいこともなく、不自然な金具が見えることもありません。
インプラントのデメリット
保険適用外で自由診療になります。インプラント治療では医療機器や使われる素材なども高価なものが多いです。治療には手術が必要で身体の他の部分で疾患を抱えている人は手術が受けられません。手術であるからには医療事故が起きる可能性もあり、歯科医師の技力を見極める必要もあります。治療期間は検査・診断、経過を見る期間も含め長期に渡ります。
これに対して入れ歯のメリット・デメリットはどんなものがあるのでしょうか。
入れ歯の装着方法
部分入れ歯の場合だと人工の歯を左右両隣の歯にバネで引っかけて装着します。取り外しが自分で可能です。
入れ歯の種類には保険適用の既製品や歯科技工士が患者に合ったものを作るオーダーメイド型があります。
入れ歯のメリット
保険が適用できるものもあり費用がインプラントに比べて安いです。取り外しができるので自分でメンテナンスできます。部分入れ歯や総入れ歯と、用途によって付けられる入れ歯にも種類があり、広範囲に渡る歯の欠損にも対応できます。
入れ歯のデメリット
噛む力が弱まるのがデメリットのひとつです。口のなかに入れ歯をあることの違和感や不快感も出てきます。入れ歯の固定がしっかりしていないと隙間に食べ物が残り、周辺の歯の虫歯の原因になることも。入れ歯の洗浄などメンテナンスを怠ると不衛生になり、菌が口のなか全体に広がっていきます。
インプラントと入れ歯にはそれぞれメリット・デメリットがあります。ご自分が求める歯はどんなものなのか、判断をされた上で治療法を選ぶと良いのではないでしょうか。
歯科医師の意見はもちろんですが信頼できる歯科医師かどうかの評判も含め吟味を重ねていくべきものです。