いつから始めればいい? 小児矯正の開始時期
2017/01/10歯は一生使うものです。大人になっても定期的なメンテナンスや毎日の歯磨きは欠かせません。しかしもともとの歯並びの状態が良くなくて矯正が必要なケースも出てきます。気になるのは幼いお子さんに矯正が必要だったときいつから矯正を始めればいいかということでしょう。
小児矯正の開始時期についてご紹介します。
矯正が必要な歯とは
まずはどんな歯の状態が矯正するものなのかを知っておく必要があります。お子さんの身体の成長を見守るのは親の役目です。治療すべきところは早めに気づき適切な処置を施してあげたいものです。
■出っ歯
上の前歯が他の歯に比べて前にせり出している状態を言います。歯に唾液が行き渡りにくくなり虫歯や歯周病の原因になります。
■受け口
下あごが上あごよりも発達して突き出た感じのあごのことです。歯の噛み合わせにも影響し、しっかり噛むことができなくなります。
■すきっ歯
歯と歯の間に隙間ができている状態の歯並びです。歯の隙間に歯垢がたまりやすくなり、虫歯の原因にもなります。
子共の矯正の開始時期
上記の症状が見られたときにいつから矯正を始めるかですが、年齢で言えば6歳から10歳の間、乳歯から永久歯に生え変わる時期が良いです。
永久歯に生え変わった後だと歯を動かすために抜歯をしなければいけなくなることもあり、治療も大掛かりなものになってしまいます。
この時期にやる意味としては永久歯がきれいな形で生えるように土台となるあごを整えられることが挙げられます。上下のあごのバランスや噛み合わせや形が良くなり、その後の成長もスムーズにいくことが見込まれるのです。
小児矯正のメリット
まだ虫歯のない幼いときから矯正を始めれば、銀歯などの詰め物がない状態なので矯正装置の装着がしやすく障壁がない分、矯正の効果も高まります。
また思春期に矯正装置をつけることに抵抗を感じるお子さんもいるでしょう。逆に矯正をしないままで歯並びが悪いのもコンプレックスとなりかねません。幼児期から矯正を始めておけば、このような懸念はなくなります。お子さんのためを思えば、早い時期に始めておくほうが良いのです。
小児矯正の注意すべき点
口内に矯正装置を固定すると食べかすがたまりやすくなり、虫歯になるリスクがあります。歯磨きを徹底して予防に心がけなければなりません。また口のなかに違和感がある状態が続くのでストレスを感じるようになります。お子さん本人のためを思ってしていることで、矯正して良くなるというイメージを抱かせながら治療に取り組むことが大切です。
小児矯正は早くすることに後々メリットが出てきます。大人になってから困らないように幼いうちから始めるものです。その思いはきっとお子さんに届くはずで、愛情の表れをいつしかお子さんが気づき、大人になって自分の子どもにもそんな視点を向けることでしょう。
小児矯正は親がどう対処するかにかかっています。お子さんの歯の異変に気づく目を持ち、適切な対応ができるように心がけたいです。