「噛み合わせ」の悪さが身体に影響を与える? 頭痛の原因にもなるの?
2017/01/25現代では顎が細い人が増えているため、歯の噛み合わせが悪い人は珍しくありません。噛み合わせの悪さは身体にさまざまな影響を与えるため、注意が必要です。
ここでは、噛み合わせの悪さが引き起こす悪影響についてご紹介します。
口内へ及ぼす影響
・虫歯になりやすい
歯は通常、他の歯がぶつかることで汚れが落ち、新たにつきにくくなります。ですが噛み合わせが悪いとプラークが付きやすくなり、また落ちにくくなり、虫歯になる恐れが高くなります。
・歯周病になりやすい
噛み合わせが悪いと、モノを噛む際によく利用している歯だけに負担がかかるようになります。また歯並びが悪いことで噛む力がまっすぐ伝わらないため、歯周病になりやすくなると言われています。
・顎関節症になりやすい
顎関節症は噛み合わせが良い場合にも起こることがありますが、噛み合わせが悪い人は通常よりも顎関節症になりやすいので注意が必要です。顎の関節に加わる負荷がバランスよく分散されず特定の場所に大きく負担がかかるため顎関節症になり、さらには悪化しやすいという特徴があります。
身体に及ぼす影響
・顔が歪みやすい
顔には、表情筋の他にも咀嚼筋(そしゃくきん)などといった複数の筋肉でできています。噛み合わせが悪いと片方だけで噛む癖がつきやすく、筋肉のバランスが悪くなり、顔の形が歪んでくることがあります。骨は筋肉によって変化するため、やがては顎が変形する恐れがあります。
・肩こりが起こりやすい
噛むときに使う筋肉の1つに、広頚筋(こうけいきん)というものがあります。広頚筋は首や肩にかけてつながっているため、噛み合わせが悪く、噛むときの筋肉バランスが崩れていると広頚筋にも負担がかかります。そのため、肩がこりやすくというメカニズムが産まれてしまいます。
・頭痛を起こしやすい
噛む筋肉のひとつに側頭筋(そくとうきん)というものがあります。側頭筋は顎の関節から頭の横につながっている筋肉です。噛み合わせが悪いところの筋肉が緊張状態となり、頭痛を引き起こすことがあります。
噛み合わせの悪さは、身体全体のバランスにも影響します。場合によっては腰痛・肩こり・めまいなどを引き起こすことがあります。
噛み合わせが悪いことは、さまざまな不調に繋がります。今回ご紹介した症状に思い当たる点がある方は、噛み合わせと照らし合わせて考えてみる必要があります。
歯並びが悪い、顎がカクカク鳴るなどはっきりとした自覚症状がある方は医師に相談することをおすすめします。