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口臭対策に適切な歯磨きの回数

2018/05/26

歯磨きは1日3回が適切?

よく「歯磨きは1日3回」といわれますが、1日1回の人や朝・晩・毎食後と5回磨く人もいます。このように歯磨きには決まった回数はありません。しかし、何度も歯ブラシで歯をこすることによって表面のエナメル質が削れて知覚過敏になることがあります。さらに、唾液を頻繁に洗い流すことで常に口の中が乾燥した状態であれば、歯を再石灰化させ細菌の増殖を抑える唾液の効果が失われて、口臭対策のつもりが逆にその原因となってしまうのです。その他にも、デリケートな歯茎が削れて退縮していく場合もあります。また、食後すぐの歯磨きにも注意が必要です。食後は口の中が酸性に傾く影響で歯の表面が脆くなるため、歯磨きでダメージを与えてしまいかねないのです。できれば、食後30分は空けたほうがよいでしょう。歯医者では1日2回・朝晩の歯磨きを推奨しています。

就寝前の歯磨きが1番重要

口臭対策にベストな歯磨きのタイミングは、口内に細菌が最も繁殖する「就寝前」と「起床直後」です。特に、寝る前の歯磨きは口臭対策だけではなく虫歯や歯周病予防にとっても大切です。寝ている間は洗浄作用のある唾液の分泌量が減少するため、口内には細菌が大量に増殖します。寝る前に丁寧に歯磨きをすることで、細菌の繁殖をなるべく抑えましょう。また、朝起きた直後は生理的口臭といって誰しも口が臭います。一日のはじまりに、この時間帯にしっかりと細菌を取り除いて口臭対策を徹底しましょう。

歯磨きに掛ける時間や磨き方も口臭に影響

歯磨きの時間は、最低3分間はかけましょう。1本につき10回~20回程度、力を入れずにやさしく歯ブラシを動かします。表面の汚れはブラシ先を90度に、歯と歯茎の境は歯周ポケットに入るよう45度にあてて磨いてください。力加減がコントロールできないときは電動歯ブラシもおすすめです。歯磨き粉は研磨剤入りのものは歯を傷つけるので避けて、天然成分のものを選びましょう。
実は、歯ブラシは口内の汚れを60パーセント程度しか除去できません。歯ブラシの届かない歯と歯の間は、デンタルフロスや歯間ブラシを使用してプラーク(歯垢)を取り除いてください。これらを併用することで、より効果的に口臭対策が行えるでしょう。



プラーク除去が大事!

歯磨きの目的はプラークの除去です。口臭対策の歯磨きには、回数や時間よりもしっかりとプラークが落とせているのかが重要になります。朝と寝る前の1日2回、歯ブラシとデンタルフロスや歯間ブラシを用いて1本1本やさしく磨いてあげるのがポイントです。丁寧な歯磨きで口内環境を整えて、口臭のない爽やかな口元を目指しましょう。