赤ちゃんの「フッ素塗布」はいつ頃からはじめる?
2017/06/14赤ちゃんの虫歯予防として忘れてはならないのが「フッ素塗布」。弱い赤ちゃんの歯だからこそフッ素で守ってあげたいところです。
さてここでは、赤ちゃんのフッ素塗布を始める時期や、フッ素塗布をおこなう頻度についてご紹介していきます。
赤ちゃんの虫歯予防には「フッ素塗布」
虫歯は、歯の表面が溶け始めることで次第に進行していきます。ですがたとえ歯の表面が溶けてしまってもすぐに虫歯となる訳ではありません。初期段階であれば唾液などの力によって歯の「再石灰化」がおこなわれ、溶けた歯を自己再生し、もとの状態に戻してくれます。
そして、この「再石灰化」の力を強めてくれるのが、フッ素塗布です。
赤ちゃんの歯は大人の歯よりも弱く、また自分で小まめに歯磨きすることもできないため、虫歯になり易いです。そんな赤ちゃんの歯を守るためにも、フッ素塗布は忘れずにおこなう必要があります。
赤ちゃんのフッ素塗布はいつ頃から始める?
赤ちゃんのフッ素塗布を始める時期は、赤ちゃんの上下の歯がそれぞれ4本ずつ生え揃ってきた頃です。人にもよりますが、概ね1歳半程度で上下4本が生えそろってきますので、1歳半程度になったらフッ素塗布を考えてあげましょう。
フッ素塗布は、歯が生えて間もない頃が最も効果が高いため、お子さんの歯の成長状況をみながら判断してあげてください。
フッ素塗布をおこなう期間としては、乳歯が生え始めた頃から、永久歯に抜け変わる頃まです。(大人でもフッ素塗布をしている方もいますので、その後も続けても、勿論問題ありません。)
赤ちゃんのフッ素塗布の頻度は?
赤ちゃんのフッ素塗布は“市販”と“歯科医”で、おこなう頻度が異なります。
・市販のフッ素塗布
薬局やスーパーなどで販売している市販のフッ素塗布タイプです。
市販のフッ素塗布は、効果が弱いため塗る頻度が高めです。1日1回、数日に1回など製品により使用頻度が異なりますので、詳しくは購入した製品の取り扱い説明書をお読みください。
・歯科医のフッ素塗布
歯医者で塗ってくれるタイプのフッ素塗布です。
歯医者で使用するフッ素は市販の物よりも効果が強いため、その間隔が大きく、目安として3カ月~6カ月に1回の頻度で塗っていく形となります。
なお歯医者でのフッ素塗布については、補助金制度を用意している自治体もありますので、歯医者を利用する場合は、そちらも確認しておきましょう。
フッ素塗布は、赤ちゃんのはじめての虫歯予防となります。
赤ちゃんを虫歯から守るためにも、将来の歯のためにも、忘すれずにおこなってあげてください。