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歯列矯正中は食べ物の制限がある? 気を付けたい食べ物や食べ方

2017/06/24

歯列矯正の治療中は、「食べてはいけないものがある」と耳にすることがあります。

確かに矯正器具を口に入れっぱなしにするので、矯正器具にこびりつくような食べ物はよくありませんが、影響のない食べ物まで「食べてはいけない」と言われていることも。

そこで今回は、歯列矯正の際に本当に注意したい食べ物について見ていきましょう。

■歯列矯正中の食事は食べ方に工夫が必要

歯列矯正中は食事に注意と言われるのは、矯正器具を基本的につけっぱなしにするからです。取り付けや調整は歯科でしかできませんから、食事で矯正器具が外れると歯科で直してもらわなくてはいけません。また食べかすが残ったままになると、虫歯のリスクも高まります。

だから、「食べてはいけないものがある」というよりは、「食べ方に工夫が必要」というほうが正しいでしょう。

では、具体的にどんな食べ物に注意が必要になるのでしょうか。

■歯列矯正中は避けた方がいい食べ物

・歯に絡み付く食べ物

ネバネバと歯に絡み付くような食べ物は、矯正器具が外れるリスク、矯正器具に残って虫歯になるリスクともに高まってしまうので注意が必要です。

特にガム、キャラメル、ソフトキャンディは避けたい食べ物の筆頭。餅はお湯で溶けるので、もしくっついてしまったら、無理に取ろうとせずに、お湯を口に含むと取れやすくなります。

・固いもの

固めのクッキーやせんべい、スナック菓子など、固いものをガリガリ食べると衝撃で矯正器具が外れることがあります。氷やアメなどをかみ砕くのも同様です。

また塊肉やイカ、タコといった咀嚼回数が必要なものも矯正器具が外れやすいので要注意。

できるだけ歯に衝撃を与えないように、一口大にして食べるようにしましょう。

歯列矯正はすでに歯に負荷がかかった状態です。固い食べ物を咀嚼すると、歯に大きな力がかかりますので、歯の負担が増大してしまうためNGなのです。

■歯列矯正中は食べ方に工夫が必要なもの

とうもろこしやりんごなど、前歯で噛みきる必要があるものは、矯正器具が外れやすくなるので一口大にしてから口に入れ、奥歯で噛むようにします。

固めのアイスキャンディやフライドチキン、パンなど、前歯でかぶりつきたくなるものも要注意です。

また口の中に繊維が残りやすい野菜やひき肉、麺類は矯正器具に挟まりやすいです。食べること自体に問題はありませんが、食後に残っていないかをしっかりチェックしましょう。

■色移りするもの

「歯列矯正中はカレーが食べられない」という話をよく耳にするかもしれませんが、実際には、カレーを食べることに問題はありません。ただ矯正器具のゴムの部分にカレーの色が移ってしまうので、色移りが気になる人は避けたほうが良いでしょう。

他にも色移りが注意な食品としては、キムチやミートソース、紅茶、赤ワインなどがあります。

また色素が移らない素材の矯正器具なら、気にする必要はありません。



歯列矯正中は歯と矯正器具のことを考えて、負担がかかりそうな食べ物や食べ方に注意を払う必要があります。

今回紹介した内容を参考に、歯列矯正中の食事に気を付けてみてはいかがでしょうか。また詳細を聞きたい場合は、専門医に尋ねるのもひとつの方法ですよ。