口臭予防になる! 「舌みがき」の正しいやり方
2017/11/16身体のにおいの中でも特に気になる部分となるのが「口臭」です。
口臭は歯や口内の粘膜からも出ますが、実は舌も口臭の大きな原因となっている部位であるというのをご存知でしょうか。ここでは、舌による口臭を予防するための「舌みがき」の正しいやり方や注意点についてご紹介していきます。
舌が原因になる口臭
舌が汚れていると強い口臭を放ちます。
舌には「糸状乳頭」と呼ばれる細かな突起が生えており、その隙間に食べ物の残りカスや雑菌が繁殖することで口臭の原因になる「舌苔(ぜったい)」となります。舌の表面で白っぽく見えるのが舌苔です。この舌苔が悪臭を放つようになるので、定期的に除去する必要があります。
舌みがきをすることにより、この舌苔を取り除き口臭を抑える事が可能です。
舌みがきのやり方
舌みがきは、歯ブラシを使ってもできますし、よりしっかりと磨きたい場合は市販の「舌ブラシ」や「舌クリーナー」と呼ばれる専用製品を使うこともできます。「綿棒」でも代用可能です。
舌みがきは次のようなやり方で進めていきます。
①汚れの確認
まずは鏡で舌の汚れの付き方を確認します。白っぽくなっている部分に注目しましょう。
②舌をみがく
歯ブラシなど舌みがきに使う道具を、できるだけ舌の奥(根本)に当て、そこから汚れを掻き出すイメージで、“ゆっくりと”手前に動かしていきます。この際は強い力でおこなわず、できるだけやさしくおこなうのがポイントです。
これを何度か繰り返します。
③汚れを落とす
歯ブラシなど舌みがきに使った道具の汚れをその都度落として洗浄します。道具に汚れが付着した状態で舌みがきを続けると逆効果になりますので注意してください。道具に汚れが付きにくくなってきたら、舌みがき終了の合図です。
舌みがきをする上での注意点
舌みがきをする際にはいくつか気を付けるべき注意点があります。
①歯磨き粉を使わない
歯磨き粉を舌みがきに使うと舌を刺激して傷つける恐れがありますので、歯磨き粉の使用は避けてください。
②強くみがき過ぎない
舌みがきを歯みがきのようにゴシゴシ強くおこなうと、舌の糸状乳頭が刺激され増殖してしまい、逆に汚れが溜まりやすい舌となってしまいます。また舌にある「味蕾(みらい:味を感じる小さな器官)」を傷つけてしまい味覚障害を引き起こすことも。
舌みがきは、ゆっくりと優しく行うことが大切です。
③頻繁にやり過ぎない
同様に、舌みがきは頻繁にやり過ぎても舌を傷つけるため逆効果です。多くても1日1回程度の頻度で、適度におこなっていくようにしてください。
④舌みがきは歯みがきの先に
歯みがきの後に舌みがきをおこなうと、逆に口臭を悪化させてしまう恐れがあります。舌みがきは、必ず歯はみがきの前におこなうようにしてください。
以上が舌みがきの正しいやり方となります。口臭は歯だけではなく舌からでていることも多いですので、口臭予防するためにも、ぜひ舌みがきを実践してみてください。