治したい! 歯ぎしりの原因と対処法
2017/01/05歯ぎしりは上下の歯を擦り合わせて音が出るものです。癖のようなもので気が付いたらしているときがあります。ひどくなると周囲にも音が漏れ、視線を向けられることもあるでしょう。
歯ぎしりは歯を強く擦り合わせ力を加えるので、歯に負担がかかり癖で終わらせていいものではありません。放っておくと歯や身体に悪影響を及ぼします。
できることなら悪い癖は治したいもの。歯ぎしりを直すための原因や対処法を紹介します。
歯ぎしりの原因とは?
■ストレス
まず挙げられるのがストレスです。日常生活で思うようにいかず、不満や不平を抱えているとそれが歯ぎしりになって表れることがあります。溜めてきた怒りや衝動を発散する気持ちが歯に向くわけです。常日頃のイライラを自分の歯がすべて受け止めていると考えれば、歯にも申し訳ない気持ちになってくるのではないでしょうか。こうしたことが続けば歯だって悲鳴を上げたくなるはずです。
■歯の噛み合わせの悪さ
噛み合わせが悪いと気になって歯ぎしりをしたくなる衝動に駆られます。これもある種のストレスと捉えられるかもしれません。噛み合わせが悪い原因には歯並びが悪い、歯の治療後の詰め物が合っていないなどが挙げられます。
また治療中の歯に違和感があって無理に歯ぎしりをしてしまうと、治るものも治らなくなってしまいます。
噛み合わせが悪くてもそれに慣れることもあるでしょうが、どうしても気になって歯ぎしりがひどくなるときは歯科医師に相談するなど対処が必要です。
歯ぎしりでどんな影響が出る?
歯ぎしりは顎にも力が入り関節に負担がかかります。ひどくなると口を開くときに顎がカクカク鳴るようになり、顎関
節症を引き起こします。顎の筋肉の消耗が激しいと首や肩までも疲弊し、肩こりや疲労感がひどくなることも。顎の筋肉は頬を伝って頭部につながっているため筋肉の締め付けられる感覚が偏頭痛となって表れることもあります。
歯ぎしりの治療法は?
自分でできる対処法としては睡眠をしっかり取ることです。質の良い睡眠を心がけ、うつ伏せなど歯に圧力が加わる姿勢は避けるようにします。快適な温度で冷えや発汗がない環境を整えたいです。
睡眠中の歯ぎしりはマウスピースの装着が有効です。無意識に歯ぎしりしてもマウスピースが衝撃を緩和します。マウスピースは歯科医院で自分に合ったものを作ります。歯ぎしりのし過ぎで朝起きたときに顎が痛くなるということがなくなり、身体の負担も軽減できるでしょう。
歯ぎしりをしてしまうストレスの要因が何かわかっているならそれを取り除くような生活を心がけます。家のなかが片付いていなくて物を出し入れするときにストレスになっていたなど、歯ぎしりの原因で思い当たることが出てくるかもしれません。
噛み合わせが問題のときは歯科医院で噛み合わせを調整できます。詰め物を削ってもらい調整すると口のなかの違和感がなくなるでしょう。
歯ぎしりは歯や顎だけでなく首や肩、頭など周辺にまで影響を及ぼす危険性があります。慢性的に歯ぎしりをしているとそれだけ身体への負担も大きくなるのです。原因がわかっていれば、その対処もできるはずです。早めに治して心身ともに健康な身体を取り戻しましょう。