妊娠中はむし歯になりやすいの!? 妊婦さんのむし歯治療について
2017/04/22妊婦さんはホルモンのバランスの変化によって、むし歯になりやすいと言われます。また妊婦さんの中で、むし歯に悩まれている方もいることでしょう。今回は、妊婦さんのむし歯治療について気をつけるべき点についてご紹介します。
妊婦さんもむし歯治療はできる
基本的に妊娠中でも一般的なむし歯治療を行ってよいとされています。ただ、妊娠中は体調が変化しやすいため、安定期に入った妊娠中期に治療をするのが良いとされています。妊娠初期や妊娠後期は応急処置のみにしておくほうが安心です。
安定期のむし歯治療について
妊娠中にも歯を削り詰め物をする治療、神経を抜くこと、抜歯、歯肉炎の治療などを行うことができます。歯を削り詰め物をする治療は普通の人と同じように治療をすることができます。神経を抜く、抜歯する際には麻酔をする可能性がありますが、局所麻酔であるため胎児には影響がないとされています。
また、妊娠中はホルモンの働きが活発になるため、歯周病菌が増殖しやすくなります。そのため、妊婦さんは歯肉炎になりやすいとも言われています。
妊娠中の歯科治療で気をつけること
レントゲンも妊婦さんにとって心配な治療の1つですが、防護エプロンをつけるため赤ちゃんには影響がないとされています。しかし、どうしても不安な人は断るのも1つの手です。
また、原則として妊娠中の人には投薬はしないとされています。鎮痛剤の中には妊娠中に使用できない薬もあるため、注意が必要です。ただし、痛みを我慢することが赤ちゃんへの悪影響を与える場合は産婦人科の先生に相談の上で投薬を行うこともあります。
妊娠中にむし歯治療をしたほうがいい理由
妊娠中にむし歯治療を済ませておいたほうがいい理由があります。それは歯の痛みを赤ちゃんは刺激として受け取ってしまうからと言われています。
また、分娩中は歯をぐっと噛み締めるため、むし歯だと思い通りに食いしばれないことも考えられます。
赤ちゃんが生まれた後にも影響があるとされています。むし歯があるお母さんからのキスでも赤ちゃんにむし歯がうつると言われています。
生まれてくる赤ちゃんのためにも完治させておいたほうが良いでしょう。
産後はなかなか歯医者に行く時間をとる事ができません。なるべく妊娠中にむし歯治療をしておいたほうが良いです。むし歯治療をする時には歯科医にきちんと伝え、無理しすぎないようにしましょう。
妊娠中は歯磨きするだけで吐き気を催すこともあります。歯磨き粉の味や匂いが気になる時には、歯磨き粉をつけない磨き方もおすすめです。