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歯の数が多い?「過剰歯」を見つけたときの対処法

2018/01/31

人間の歯の数は乳歯なら20本、永久歯なら32本と決まっています。しかし、まれにそれよりも多く歯が生えてくることがあります。それが「過剰歯」です。過剰歯はただ単に歯の数が多いだけではありません。特に子どもの場合、乳歯だからそのうち抜けると放置していると、大きなトラブルになってしまうことがあります。

歯が多い「過剰歯」は珍しくない?

矯正歯科学会の報告によれば、過剰歯になるのは全体の5.1%。多くはありませんが、数としては20人に1人と、決して珍しいものではありません。過剰歯が発生する理由はまだ分かっていませんが、男性よりも女性のほうがなりやすいという特徴があります。また、サイズも正常な歯とほとんど変わらないものからごく小さなものまで様々な種類があり、上の前歯の間に生えてくることが多いようです。

過剰歯の問題は?

過剰歯による問題は、前歯の数が多いことや、歯と歯の隙間が大きくなってしまうといった、見た目が悪くなるというだけではありません。

特に子どもの場合、乳歯が抜けて永久歯が生え、その歯で一生暮らしていくことになりますが、過剰歯があることで本来生えてくるはずの永久歯のためのスペースを過剰歯が塞いでしまい、永久歯が生えてこないというケースがあります。

そうなると永久歯は顎の骨の中で止まってしまい、出てくることができなくなってしまいます。

また過剰歯の位置によっては、隣に生えている歯の神経とぶつかって痛みが起きる、隣の永久歯が不安定になるといったこともあり、最悪の場合には神経が死んでしまうため、まったく問題のない永久歯を抜歯しなければならなくなるということになります。そのほか口腔内に細菌感染が広がることもあるため、過剰歯は決して軽視できないものということがわかります。

歯が多いと思ったら抜歯が良い

もし過剰歯を見つけたときには、すぐに抜歯することが必要です。

特に過剰歯は子どもの頃に見つかることが多く、早めに抜歯しておけば永久歯の出口を塞ぐこともなく、極端に歯並びに影響することもありません。

もちろん、大人になってからも過剰歯を抜歯することはできますが、骨が成長して固くなっているため、子どもの頃よりも痛みや手術時間が長くなる傾向にあります。

また、すでに永久歯が生えそろっているため、場所によっては矯正治療が必要になることもあります。



数が多いだけと決して軽視することができない過剰歯。もし乳歯が抜けているのに永久歯が生えてこない、歯並びが極端におかしいといった場合には、一度専門医で検査することをおすすめします。